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【注目ダイエット法】ケトジェニックダイエットとは?

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近年、健康志向とフィットネスブームにより、一般的なダイエット法として確立し、馴染みが出るようにまでなってきている「ケトジェニックダイエット」ですが、元々は「癲癇(てんかん)」の治療法として紀元前からすでにあるものなんです。

体重が劇的に落ちることで有名ですが、今回の記事は、「ケトジェニックダイエット」について詳しくご説明できたらと思います。

 

ケトジェニックダイエットとはなにか?

ケトジェニックダイエット(KD)とは、糖質を制限し、糖質の代替エネルギー源として脂質を摂取する食事療法のことを一般的に指します。

詰まる所、脂質を主なエネルギー源として代謝を行うということです。人体に必要なエネルギー源には、糖質の代謝物であるブドウ糖と脂肪酸の分解産物であるケトン体の2種類あります。

脂肪は体内に大量に保有するエネルギー基質であり、糖質を制限することによるケトン体の産生を著しく増加させてくれるといわれています。脂肪をエネルギーに変換できる仕組みを体内で作ることで効率よく脂肪燃焼が可能になるというわけです。

 

ケトン体の正体は?

ケトン体とは、β-ヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトンの総称で、絶食、低炭水化物食の摂取、激しい運動時など、体内のブドウ糖が枯渇する状態となった時にブドウ糖に代わるエネルギー源として肝臓で産生されます。

 

ケトジェニックダイエットについて調べていくと「ケトーシス状態」という言葉をよく見ます。これは脂肪がエネルギーとして変換され、ケトン体を産生する経路ができあがっている状態を指します。

 

これまで、人の主なエネルギー源はブドウ糖であり、ケトン体はそのブドウ糖が枯渇した、つまり飢餓のときに働くサブとしてのエネルギー源だと考えられてきました。ところが、最近ではこの事実が逆ではないかという指摘もあります。

 

「700万年前に人類が誕生した当時は狩猟・採取が中心の低糖質・高タンパクの食事でしたが、1万年前に農耕が始まり穀物(炭水化物)が手に入るようになってからは、糖質をエネルギーの主体として利用するようになりました。言い換えれば、人類が誕生してから99.9%の時間は精製した糖をほとんど取らずに生きてきたのです。本来、人の体は糖をたくさん取ることに対応できていないため、体に負担がかかりすぎて、さまざまなトラブルが生じます。その代表例が、糖尿病です」
引用元:『ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか』

 

なるほどッッッ!!!て思いますよね。

よくよく考えてみると不安定な狩猟生活より「食べるもの」を自分たちの手で生産する農耕のほうがよほど効率的です。過酷な環境下を生き抜くために考え抜かれたものなのでしょう。

 

ケトジェニックダイエットのメリット

ここまで、ケトジェニックダイエットやケトン体とは何者なのかということを説明してきましたが、続いてはケトジェニックダイエットのメリットをご紹介します。ちなみに僕はケトン体を効率よく出すためにMCTオイルをよく使います。MCTオイルはもう有名ですね。

→おすすめ:仙台勝山館 MCTオイル(360g)【spts4】

 

体脂肪の減少

体重に減少スピードが一般的なカロリー制限ダイエットの比ではありません。このダイエット法を正しい知識で正しく行うことで激的に身体は変化します。理想である、筋肉を残しながら体脂肪を除去してくということが可能なのです。

免疫力の向上

面白い記事を見つけました、「米エール大の岩崎明子教授らのチームが、マウスの実験によるそんな研究結果を科学誌サイエンス・イミュノロジーに発表した。」と。その内容が下記になります。

必要なカロリーの90%を脂肪、1%未満を炭水化物でとるケトン食のエサと、18%が脂肪、58%が炭水化物という通常のエサを1週間与えたマウスに致死性のインフルエンザウイルスを感染させた。通常食の7匹は4日目までに死んだが、ケトン食の10匹は1週間後も半数が生き残った。
引用元:朝日新聞

糖質を制限し、カロリーのほとんどを脂肪から摂取しようという「ケトジェニックダイエット(ケトン食)」で、インフルエンザを予防できる可能性があることが研究で分かったそうです。免疫細胞の増加で免疫力が向上したことが考えられますよね。

インスリンの低下

インスリンは肥満ホルモンです。炭水化物の多い食事によってインスリンの働き(効き目)が格段によくなるため、体脂肪が付きやすくなってしまいます。糖質を制限し、限りなく摂取を控えるとインスリンが分泌されにくくなります。要するに、太りにくい体質に徐々に変化していくということです。

食欲コントロール

食欲というのは、血糖値の上がり下がりで左右され、血糖値が上昇し、下がった時に空腹を感じます。低糖質な食事は血糖値の上昇を少なくし、血糖値を低下させる唯一のホルモンのインスリンの分泌を抑えます。結果、糖質制限を行うと食欲が減るということになります。食欲がコントロールできるのはとてもいいですよねッ!

 

ケトジェニックダイエットのデメリット

素晴らしいダイエット法なのですが少なからずデメリットもあります。よく見ておいてください。

リバウンドしやすい

低糖質の食事を続けてきた身体の状態で元の糖質をエネルギーとする経路に戻したとき、今までは、インスリンが分泌される機会が非常に少なかったのだが、インスリンの感受性が低下してしまった状態でいざ糖質を摂取してしまうと、それまでの反動で大量のインスリンが分泌されます。糖質の吸収率が格段に上昇しますので体脂肪が増加する可能性があります。

個人差があり、体質に合わない場合も

欧米人や普段から食事管理をしている人など、高たんぱくな食生活を継続している人の場合、腸内にバクテロイデスという細菌が存在しているため、低糖質状態に適応することができます。

日本人の主食は"米"です。米中心の高糖質生活を続けてきた日本人は、プレボテラという細菌が存在しているため、低糖質な食生活に適合しにくい。そのため、体調を崩してしまう人が出てきてしまいます。

腸内の細菌事情が変化するには半年ぐらい必要とされているため、
食生活の切り替えは徐々に行い、順応するまで継続していくことが大切です。

コスパが悪い

炭水化物の摂取を限りなく少なくし、脂肪とたんぱく質を中心とした食生活というのは経済的によろしくないです。

別の記事で詳しく解説しますが、総摂取カロリーの60%を脂質でカバーする必要があるのと、たんぱく質も積極的に摂取していかなければなりません。

お金が超かかります。ケトーシス状態に入るのに1週間~2週間かかり、そこからさらに継続していかないといけないので、意外と出費がかさむのです。

パフォーマンス力が低下する可能性が...

トレーニングを行っている方が対象にはなりますが、筋トレ中にパワー切れで使用重量が下がってしまったり、バテやすくなったりとパフォーマンス低下が懸念されます。頭がぼーっとするんです。これは脳がブドウ糖不足でうまく機能していない状態です。慣れるとそうでもないんですが、切り替えてしばらくは頭が働かない状態が続くので注意が必要です。

 

脱水になりやすい

人間は「脳」に優先的にエネルギーを回します。脳は、糖質が主なエネルギーです。不足すれば肝臓や筋肉、脂肪に4倍の水と結合しているグリコーゲンを分解してブドウ糖に変換します。脱水になるのは分解したグリコーゲンの水分が出ていくためです。急激な体重減少はこのためです。水が抜けてるんです。なので水分はこまめに取ることが大切です。

 

ケトジェニックダイエットの成功法

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まずは、三大マクロ栄養素のバランスを考えます。
すごく簡単です。下記の割合になります。

 

マクロ栄養素の割合
  • たんぱく質:30%
  • 脂質:60%
  • 炭水化物:10%

 

これだけです!
このバランスを絶対に絶対に崩してはいけません。
このダイエット法は糖質からエネルギーを生み出す回路から
脂質からエネルギーを生み出す回路(ケトーシス状態)に身体を切り替えなければなりません。

初めての方は1週間~2週間ほど切り替わるのに時間がかかります。

途中で炭水化物の割合を多くしてしまったなんて日があるとせっかくケトーシス状態に入ったのにまた逆戻りです。

 

それだけは避けたいので脂質を積極的に取ってください。
最初は「そんなに脂質とって大丈夫なの?」なんて思いますけど、全然問題ありません。むしろこのダイエット法に関しては取らないほうがまずいです。

成功のカギは「脂質」です。覚えておきましょう。

 

僕は2か月おきくらいでケトジェニックダイエットを行っているのですが、
脂が苦手でいつも苦戦していて、たくさん食べるのが大変です。

 

そういう時は「MCTオイル」を使って、手軽に良質な脂を摂取していました。
コーヒーに入れたり、プロテインに入れたり、サラダにかけたり、何でも使えます。

 

「MCTオイル」は脂の中でも特殊な脂で摂取すると直接エネルギーに代わってくれるすごいオイルです。ケトジェニックダイエットのお供に使ってみてください。

最後に

ケトジェニックダイエットは効果的な部分と副作用的な部分を併せ持つ、なんとも面白いダイエット方法です。結果はとても出やすいです。ダイエット法は世の中にたくさんあり、自分の目的によって選定できれば良いのかなと思っています。ダイエットやトレーニングもそうですが、継続することが一番難しく、一番効果的です。この記事を読んで何か参考になればとてもうれしく思います!

 

 

www.daimonogatari.com

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